「これから、もっとドキドキさせるかもしれないけど……平気?」 ドキン… 髪に指を絡ませながら、微笑む理緒に勢いよく心臓が飛び跳ねてしまった。 「ほら、入り口で受付してるみたいだし、早く入って見に行こう?」 口をパクパクと開けながら何も答えられずにいた私に笑い掛けながら、理緒は手を引いて受付へと向かう。 なんだか私… 頭の中が真っ白になりそうだよ…。