「ありがとう…理緒。すごく温かい…。」 微笑みながら理緒の目を見つめた。 優しさ溢れる気遣いが、体の芯まで温もりを運んでくる…。 白い息が出るのに、不思議と寒さを感じていなかった。 「あ、そういえば…さっきの続き……聞かせて?昨日、どうしたんだ?」 ゆっくりと私のペースに合わせて歩いていた理緒がピタッと足を止めた。