「理緒、もしかしてだいぶ待たせちゃった…?」 「いや、俺もさっき来たばかりだから。ほとんど待ってないよ。」 「そ、そう…?良かった…。」 ホッと胸を撫で下ろす由優と一緒に、駅前の通りを歩く。 横断歩道での信号待ちで止まると、俺は由優をジッと見つめた。 「あ、あのさ……由優。か、かなり可愛すぎねぇか?」 しどろもどろになる声と共に、顔までもが熱くなる。