「本当にごめんな、由優。それじゃあ行こっか。」 「えっ?でもいいの…?あの女の子、理緒を見てるけど…」 「いいよ、放っておいても何の問題もねぇから。それより、初めてのデートなんだから楽しまないとな?」 ニッコリと笑いながら由優の手を引いて歩き始めた。 『え〜っ!理緒君、彼女がいたの〜!?』 呆気にとられてボーッと立っていた女が、遅い反応をする頃には… 俺たちは駅前の噴水の場所から、さっさと立ち去っていた。