“ピンポーン” 寒い冬の朝…。 突然鳴り響いたチャイムの音…。 学校に行く準備をしていた私は、制服のブレザーを羽織りながら部屋の扉を少しだけ開けた。 「は〜い、ちょっと待って下さいね…。」 その言葉と共に、お母さんの玄関先へと急ぐスリッパの音が聞こえてきた。 こんな朝の時間から来客なんて珍しいなぁ…。 近所の人が緊急な用事で、訪ねてきた…とか? 勝手に想像していると、お母さんが階段を駆け上がって私の部屋へとやってきた。