ピエロ

[まず目玉焼きからね]

雅人はニタニタと笑う
そして雅人は
由紀の口を無理矢理
開かせ
口の中に
目玉焼きを押し込む


「んぐっ!
んん〜」

由紀は口を閉じようとしない

[口ぐらいちゃんと
閉じてよね]

雅人は由紀の口を
しっかり押さえ
口を閉じさせ様とする

コリっ
その音がした瞬間
一瞬部屋が静まり返り
その後
雅人がケラケラと
笑いだす


[由紀はさっそく
目玉を噛んだんだね]


うっ!
戻りそう
気持ち悪い
でも呑み込まないと
殴られる...。


由紀は何も考えずに
ただひたすら
目玉焼きを噛み続けた
そして
ゴックン
飲み込んだ...。
由紀の目には涙が溜っている

[泣くほど嬉しいの?
次はウィンナーね]

「あのもうお腹いっぱいです
食べられません」

すると雅人は残念な顔をして

[そっか...。
僕が食べていい?]

「はい...」

雅人は返事を聞くと
また笑い出し

[美味しい美味しい]

そう言いながら
食べきった