「ここが俺の家だよ、さぁ 入ってよ。もうおねえちゃんはここの家族なんだし。親も許してくれたし!」


お・・・大きい・・・!

まぶしい建物だな・・・

私はこの15年間マンションにしか住んだことないよ。



勇平君はやっぱりお金持ちのお坊ちゃんだったんだね。
私、なんだか場違いな気がしてきたよ。



「大きいね」


「でしょー!でも俺もうちょっと小さくてもよかったんじゃないかって思うんだよねー」


そういってはしゃぎながら私の手を引き、せっせと進んでいく勇平君。

かわいいなぁー。
私もこんな血のつながった兄弟がいたらなー・・・


なんて。