愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~


「それにしても、お嬢様は歩くのがお早いですね」


学校まで現在登校中な私たち。
まわりを同じ学校の生徒たちが行き過ぎる。

いや、一応金持ち学校のはずなのだけども。

それでも一般家庭の人たちも半分はいて、登下校はなにもロールスロイスとかリムジンとかが並行走行しているっていうばかりじゃない。


「普段、お車ばかり乗っていらっしゃるからもっとゆったり歩くかと思っておりました」


何が言いたい、香椎!!


「長い足は便利ですね」


ピタリ。
足を止め、後ろの香椎くんを睨みつける。

香椎くんはフフフ……とほほ笑んだ後。


「私と密室はアレですか、お嬢様?」


車で行くことを拒否ッたのは私です。
それは全面的に認める。

でも、なんだ。
密室はアレってどういう意味だ?


「そういうところは可愛らしい女の子……ですね」


この男の首、がっつり絞め上げて。
出来れば息の根とめて、東京湾とかにコンクリ詰めで沈めたい気分ですけど。


「地球環境のためです」


車で通学なんてする距離じゃないのですよ、うち。

歩いても10分なんだから、ムダにガソリン使うことない。

エコ、エコ、エコ、エコ、エコロジー!!


香椎なんて関係ないしっ!!