愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

そして……『五光』になり25文。

残りは13文。

『タン』


「こいこいッ!!」


『赤短』


「こいこいッ!!」


ここで残り7文。


『月札』


「こいこいッ!!」


残り2文。


マシューの顔が青ざめていくのが見て取れる。


後がない。


そして……短冊札2枚を取り、決着の時が来た。


「止め!!」


香椎君の前に並べられた数々の『役札』。

それを目にマシューはグッと唇を噛みしめた。


あれだけ持ち点があったのに、たった一度でひっくり返されたことにショックを受けているのだろうか?


マシューは俯いたまま、ギュッと目をつむっている。