愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

マシューはそんな香椎君をこれでもかと睨みつけながら、それでも「こっから勝てるのかよ」と花でせせら笑って見せた。


「このゲームに勝とうなんて思っていませんよ」

「「はぁッ!?」」


って、思わずマシューとハモちゃったじゃないの!?


どういうこと、それ?

勝つ気ないってこと!?


「このゲームはキミにあげるつもりでいます。鼻からこの一回で決めようなんて思っていませんよ、私は」

「舐めてんのかよ、エロオヤジっ!!」


今にも殴りかかりそうな勢いで鼻息荒くマシューが叫んだ。

そんなマシューを冷たく見下ろすように香椎君は見つめていた。


「ぐうの音も出ないほど、徹底的に叩きのめさなければキミ。私の言うこと聞かないでしょう?」

「って……それ真剣に勝負してねぇってことじゃねぇのかよッ!!」


そう言うマシューにしかし次の瞬間、香椎君はピシャリとそれを跳ね返すほどに強い、そして太い声で言い放った。


「真剣だからだよ、クソガキッ!!」


あまりのことにマシューも私も微動だにできなかった。


「だからおまえも必死になれ。この場でオレが受け止めてやる。おまえの抱えてるもん、全部な」


その言葉にマシューがグッと奥歯を噛みしめたように見えた。

っていうか。

いつものことだけど、お話が全然見えませんけど……