愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~


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はっきり言って、とんでもなくぐったりしてますよ。

なぜって、あの男のオーラを傍で一日中浴び続けたらそうなるって。

いっつもね。

完璧なお嬢様でいなくちゃならない私。

いや、それをいつもしているから疲れは毎日あるんだけれど。

それにしても、それに輪をかけて疲れ果てるのね、香椎くんといると。

授業にやってきた女性教師たちが次々と彼の笑顔によって撃沈というか、医務室送りにされ、授業の大半が自習。

っていうかね、うちの学校。

男子部と女子部と校舎が違う。

基本、女子部に男子自体がいるってのが違反事項であるはずなんだけども。

どういうわけか、この男だけは校舎内への立ち入り許可が下りているという。


「どういうことなんですかっ!!」


目の前でのほほんと茶をすする白髪の初老紳士を問い詰める。


「お父様、きいておられるのですかっ!!」


父親である綾渡志渡(あやどしどう)は私の問いかけに、ちょっとだけ手を止めると視線だけをこちらに寄こした。

それからまたゆっくりと茶をすする。


おいっ、クソオヤジ!!

話聞け、コラっ!!