ある日道を雄獅と歩いていると後ろからいきなり反動がきた。

…前にも感じた感覚。



すると
『珠夏…胸の辺りが紅いぞ?』

紅い…あぁ、また刺されたんだ。

今度は誰だろ。



後ろからゎ逃げるような足音。

『またか…。
…病院行くぞ?』

「うん…。」

雄獅に支えられながら病院に足を運ぶ。
が、途中で意識が遠退いていく。

「雄獅…ずっと大好きだよ?」
それだけ言うと目を閉じた。





急に目を閉じた珠夏を抱き抱え僕は病院へと急ぐ。

『珠夏…死ぬなよ?』

僕は走る。
病院が少し遠かったから…。

『はぁはぁ。』

病院に着いた。
そこは前にも珠夏が入院したあの病院。

僕の知り合いもいるから信頼出来るんだ。。。



病院に着くと

『僕だ!!雄獅だ!!この子を早く診てくれ!!』

看護師はあわただしく珠夏の手首に手を当て脈を確認する。

少しすると首に手を当てる。

『この人は脈がほとんどないので緊急治療室に移動させます。』

そういうと珠夏は運ばれた。



1時間もすると先生が出てきた。
急いで駆け寄る。

『あなたはお知り合いですか?』
『はい!!珠夏はどうでしたか!?』

先生はうつむく。

『せ、先生?…珠夏は?』

…そんな…まさか!?
僕の頭に嫌な予感がした。

『最善を尽くしましたが…。』

そんな…馬鹿な。。。

涙が溢れる。

『…そんな…しゅかぁーーー!!』

病棟に僕の叫びが響き渡る。

『先生、なぜ…珠夏は…なぜ!!』

泣き崩れる僕に。

『彼女の死を受け入れてください。すぐにとは言いません。ゆっくりと…。』


珠夏…君はなぜ…死んだんだ。


許さない…僕は…いや、俺はあいつらを許さねぇ!!