目が覚めると真っ白な景色が広がった。

ウチの怪我は以外と深いもので、集中治療の後に個室に放り込まれたらしい。



痛みや怪我より、治療費や入院費が心配しているウチは…何なんだ。


そんな事を考えながら目の前にあった携帯を手に取る。



電源が切れていた携帯は画面は真っ暗だった。



電源を入れ日にちを確認する。


どうやら1週間寝ていたようだ。




その時不意に扉の開く音がした。

音のした方へ顔を向けると雄獅がビックリしたようにつったっている。


『お前…もう目が覚めたのか?』

もうって期間じゃないと思うケド
「悪い?…後、ありがと。。。」

と呟く。


雄獅は照れながら『いや、別に僕は…』と言う。



そんな初々しい空間が静かに過ぎる。