ウチは思わず口走っていた。
こんな…そんなつもりはさらさら無かったのに。

「切ないくせに何無理して意気がってくれちゃってんの?
ありえないでしょ!!
そんなに今に満足できないなら満足出来てた頃に戻れよ!
まぁ、今の雄獅君?には無理だろうけどね〜。」

ウチ馬鹿じゃないの?
こんなこと言っても雄獅を苦しめるだけなのに。。。

『ねぇ、それ実行しちゃっていいの?』

ぇ?

ウチは意味が分からなかった。

「どぉゆうこと?」

『僕が一番満足出来てたのは…珠夏と居たときなんだけど。』



そう、本当は気付いてた。
でもウチは気付かないふりをしてた。
いや、そうでもしなきゃ自分が自分じゃなくなる気がしてたのかも。

『なぁ、いいのか?ってわざわざ聞いたんだけど。』

少し苛立っている雄獅の声。
そんな声にも一憂してしまうウチがウチは嫌だ。

だってそんな感情があったらウチは…

「勝手にしなよ、、、」

ウチは思わずそう告げていた。