「そ、そんなあなた方のような方々に渡すお金はありませんわ!」

ウチは雄獅を取り戻したい…あの頃の雄獅が欲しい!

と思いながら言った。

『あっそ、つかさ〜なかなか可愛いよね〜?その真っすぐな瞳…そそるねぇ…』

雄獅の声は濁る。

やっぱりまだウチの事好きで居てくれてるんだろうか。

『雄〜、やるならちゃっちゃとやってどっか行こうよぉ!』

ギャルのかんだかい声が耳に響く。残る。

『ぁ?ぁ〜わりぃ…』

雄獅は言葉を濁しながら切なげな表情でくる。

「なんて切なげ…」

思わずそんな言葉が口走る程の切なげな表情。

『るっせー、切ねぇーわけねぇだろ?』

…心に迷いがあるかのよう。