ウチの心に変化があらわれたのは雄獅に接触禁止令を自分に出してから1週間もした時のこと。



あれ?
あれって…雄獅?



そこにはウチの知らない荒れ果てた雄獅の姿…と知らないギャル。

どうしたんだろ。。。
声を掛けるべきか悩んでいると…

『ねぇ、白音のお嬢さんこっち来いよ』

雄獅の声は相変わらず綺麗…でも、あの頃の初々しさは欠片も残ってはいなかった。

ウチは雄獅とギャルのもとへと行った。

『あの頃の俺様を返せよ。。。』

雄獅の低い囁き声が耳元に響く。

「ぇ?」

ウチはハテナを浮かべた。

『お嬢様?お金を下さいな、俺金ないの。渡さないなら…分かるよな?』

ウチの目の前の雄獅は雄獅じゃない。

怖い。。。