ある秋の日…そう、あの日は少し肌寒かったっけ?

ウチは頼まれたおつかいから早足で帰っていた時に事件は起こった。

少し細い路地の前を通った時に腕に何か当たった気がした。

いや、捕まれたんだ!

何?誰?
ウチは怖くなって走ろうとした。

でも、もうその時はしっかり捕まれてる、、、

…痛い、ウチがあまりの痛さに顔を歪めていると

『お姉ちゃん、なかなか可愛いね。僕と楽しい事をしない?』

ウチはしっかりつかまれたその腕からなぞるように、腕…肩…そして顔と見ていった。

その声の主はだいたい20代後半だろうか…かなり髭も生えっぱなしで触られるのが気持ち悪かったのをよく覚えてる。。。

「やっ!離してよ!」

ウチは必死に腕を振りほどこうとした…ケド振りほどけるわけが無い。

ウチはその時に必死に叫んだ…

「助けて!!」

すると壁の方から声がした。

『やめないか?』