ギギッ 扉を押し開けて、 一歩踏み込む。 すぅっと吸い込んだ空気は、 清々しいというにはかけ離れたものだったけど。 目を閉じて吹く風を全身に感じる。 「けほっ…煙くさい…」 でも、この香りに誘われて、 私は毎日ここへ足を運ぶ ここにくれば、君は必ず いるでしょう? この匂いは、その証拠。 ・