彼らが来るのがわかったんだね。


なんで隠れるんだろ



まぁ、めんどうだし得策だとは思うけど



しかし、



三人が通り過ぎるまでこの状態なのだろうか


近い


杉下くんの匂いがする


低めの体温が心地いい


吐息が耳にかかる


はやく行って


このままじゃ


酔いつぶれて


頭の感覚が麻痺してしまいかねない



そう思った瞬間


少し暗めの金髪の子が立ち止まって


「やっぱさ、あのこのとこ行こっか」


といって扉側へ歩いていくのが見えた。


「…あぁ。はいはい。そうしますか!」



「ふ〜ん。おっし!!んじゃ今日はなにすっか!!」



と後に続いて赤茶?と銀色の髪のこもさっていった




それを確認すると杉下くんはあたしから離れていった






なんだか喪失感?




あたしたちの距離は、また拳三つ分に戻っていた