「よっい、しょ!…ふぅ。風邪かなぁ、いつもなら匂いでわかるのに。」
あたしは杉下くんのいるタンクが設置されていた場所に上ると
いつものように拳三つ分をあけて彼の隣へ腰を下ろした
構うことなく彼は煙草を吸うことに専念していた
と思ったら突然 ジッ と煙草を地面に押し付けて消したかと思うと
どさっと
タンクに押し付けて
あたしに覆いかぶさってきた
「え?!あ!?え!!!!!?」
あたしの頭はパニック状態で、なにが起きてるのかさっぱり
そんなあたしの口を手のひらで押さえ込むと
「ちょっと黙れ」
なんて無理難題を押し付けてきた
そんなとき
ガチャ
と扉が開く音がして
ガヤガヤと話ながら三人の男子生徒が入ってきた様子が
タンクの影から見えた
あぁ、そっか。
杉下くんすごいや
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