しかたない、 そう思って踵を返そうとしたら 上から何かが降ってきて… 拾い上げて指でこすると それは吹いた風に流されていった。 「……灰?」 自分でも凄い勢いだったと思う ばっと顔をあげて上をみると そこにはいつものように煙草をふかす 杉下くんがいた なぜかほっとしたけど 最近訳のわからない感情は無視している だって この感覚に陶酔できるのは 今、 君といる この瞬間だけなのだから ・