あいも変わらず


私は屋上にかよっている


特に何かあるわけでもなく


杉下くんと時間を共にする



それが日常化されてきた


今日この頃





今日も


私は屋上の扉を押し開けた








「あ…れ?」







いつも腰を下ろしている場所に杉下くんがいない…





あたしはなんだか、脱力してしまった。



そうだよね、さすがに何時もいるとは限らないよね。



そう


この時間帯なら


本来いないのが


当たり前なのだから




あたしたちは


一度だって


約束を交わして


ここへ来たことなんか


なかった