服を着替え、外に出る準備をしていた。


優も着替えて俺を見る。



「裏があるのはわかってるな?優」



「わかってる!」



外に出て、裏扇杜の情報屋のもとに向かった。



―『駄菓子屋米』―



「おう米婆。情報買いに来たぞ。」



「久しぶり!」



奥の方からノソノソと出てきたのは、扇杜のあらゆる情報を掌握する情報屋…米。



「久しぶりじゃの~。薫…優。私の頼りが必要とは‥大きい仕事かね?」



俺はイスに座り、タバコに火をつける。



「おう。結城グループのご令嬢からのご依頼だ。牧瀬組のここ最近の動きと‥結城グループの情報をくれ。」



「さすが薫だね~。最近の中でも高い情報に目をつけるとはね。」



米は笑いながらまた奥に入り、しばらくして戻ってきた。



「なにぶん危ない橋から手に入れたんだ。高いよ?」



高い…か…。


やはり裏はある。


牧瀬組にか?


それとも結城グループに…。


どちらにせよ…フロッピーの中身に問題があるな。



封筒から50万を出して米に渡した。



「薫!これ買って!」


両手いっぱいにお菓子を持った優が笑顔で言う。



「自分の小遣いで買え。行くぞ。」



俺達はまたアジトに戻った。