始末屋



何やってんだ俺は……。


桜の封印が解かれようとしている相手に見逃してもらうなんて…。



俺は地面を思いっきり殴った。



ちくしょう…!


ちくしょう…ちくしょう…!!



痛みや疲労で思うように動かない体を何とか立たせようとしていた。



「薫…!」



優がそれに気付いて、手を肩に回して俺を立ち上がらせる。



「薫ごめん…。薫1人で大丈夫かなって思って助けに入らなかったんだ…本当にごめん。」



こいつは…。


俺のこと頼りすぎだっての。



「別に‥いい。」



俺はタバコをくわえて火をつけた。



「薫!始まりの地ってどこ?今度は頑張るから!」


優が俺に言った。



俺は無視して札束を1つ掴んでポケットに入れた。



「薫?」


優が不安そうに問いかける。




「うるせぇよ。俺につきまとうな。」



俺はそう言って歩き始めた。



「えっ?!薫‥薫!ごめんって!」


優がそう言いながら俺の隣を歩く。



俺は構わず歩いていた。



「薫‥次は頑張るから‥!」


「うるせぇっ!!」



優の動きが止まる。



「次なんてねぇよ。前に言ったろ?俺は俺の目的の為にお前を利用するって。

俺の欲しい情報はさっき手に入った。
これでお前と居る必要もなくなった。


始末屋は解散だ。
もう俺につきまとうな。」



そう言って、俺はまた歩きだした。



悪いな優。


俺の問題にお前を巻き込む訳にはいかないんだ。



全てが終わったら‥また会おう。