始末屋

「50人?!」


優が辺りを見回して言う。


「別にいいだろ。このレベルが50人居ようが何も変わらねぇよ。」



『ふっふっふっ…!言ってくれるね~死神!』



抑えつけていた奴の裏拳が顔面に入った。

立ち上がって俺達の前に立った。


『ようこそ!死のパーティーへ!!飾りつけはあんたらの魂だよ!』



手を広げて言う。


俺はタバコをくわえて火をつけた。



『俺様はパペット。SAKURA様の配下。訳あってあんたらの魂と死体をもらうよ!』



SAKURA…?


タバコを吸う手が止まった。



まさか…違うよな…。



『どうした死神?動きが止まってるよ!』


黒い奴らが俺達に襲いかかる。


ヤバい…考えてる場合じゃねぇ…。


悪魔の腕にして鎌を生やした。


目の前の奴の顔面に鎌を刺し、横から来る奴の顔面にも刺した。



次の奴の胸ぐらを掴んで、手を当てた。



「ブラックインパクト!」


衝撃波で相手を飛ばした。



『何か気がかりでも?』


パペットが後ろに来ていた。


ガキンッ!


パペットが持っていたナイフを鎌で受け止めた。



『知ってるよ?君の動揺の理由。』


パペットを蹴って飛ばした。



『横山 桜(よこやま さくら)。5年前にとある村に居た少女…。君は知っているね?』


パペットはナイフを突き付けて言う。


『だが…その少女は5年前に村の洞窟で磔(はりつけ)にされ‥大きな牢獄に監禁され死んでいた。その事件はニュースや新聞にも掲載された。まぁ、その村自体が変な噂があった為に時間が経つたびに風化していった。』



俺はパペットに殴りかかったが、ひらりと避けられて背中を斬られた。



「お前‥何が言いたい‥。」



『簡単な話さ。君が桜という少女を殺した。違うかい?』



パペットは俺に斬りかかる。


俺は避けて、鎌を振りかぶった。


だが、蹴られて壁まで吹っ飛ばされた。



パペットが手を挙げると、黒い奴らが俺に一斉に殴りかかる。



俺はされるがまま殴られ続けた。