始末屋

合流する時間になり、俺は駅で待っていた。



しばらくすると、優が来た。



「何か情報聞き出せたか?」


「謎の黒い奴が裏路地で最近頻繁に目撃されてるって話と…裏のB地区って場所でそいつが目撃されたってこと聞き出せたよ!!お金全部使っちゃったけどね。」



場所以外は俺と一緒だ。


目撃者が多数居るのか?



やっぱり簡単に行きすぎる。


まるで俺達を誘っているようだ。



「どしたの?薫?」



優が俺の顔を覗き込む。



「別に。とりあえず‥夜になったらそのB地区に行ってみるか。」


俺はタバコをくわえて言った。



「わかった!」


「それと‥お前に渡した金は今月の小遣いだ。残念だったな。」



「えっ?!ちょっと‥何で最初に言ってくんないの?!」



優は慌てて俺に言う。



「最初に言っただろ?ちびちび使えって。言うこと聞かなかったお前が悪いんだよ。」



そう言って俺は歩き始めた。