100万をポンと出すガキが居るんだな…。


まぁ、依頼料は大丈夫だな。


「どう調べりゃいいか…さっぱりわかんねぇ…。」


俺は伸びをしながら言った。


「いつもと違うからね~…。何だかめんどくさそう」


優はアクビをしながら言う。



何かどうにも引っかかるんだよな~…この事件。


悪魔が起こした事件にしては地味すぎる。


神隠しにしては派手なんだよな~…。



「今回はお手上げなんじゃないの~?」


理恵が俺に言った。


「お手上げでも依頼ならやるしかねぇよ。」



理恵にそう言って立ち上がった。


米婆の所にでも行ってみるかな。









――――――――――――――――

―情報屋 米―



「私もさすがに分からないね~。」


米婆に聞いてみたが、やっぱり分からないみたいだった。


打つ手なしか。


タバコに火をつけた。



「深奈多に行って直接見た方が早いんじゃないかい?」


米婆が俺に言う。


「そうだよな。優が居るし、そっちの方が早いか。」



俺は優を見た。



「頑張るよ!でも…俺達も神隠しにあったらどうする?」


優が笑いながら言った。


「そう言えるうちはまだ余裕だよ。」



俺達は明日深奈多に行くことにした。