始末屋



―情報屋 米―






「はい!こちらの情報で間違いないですか?」


私はヤクザの組長さんに情報を渡した。


「ありがとう。いつも助かるよ。また来るから…しっかり頑張れよ?」


組長さんは笑って言って外に出た。


「桜。疲れたろ?お茶入れたから飲みなさい。」


米さんが奥の方からお盆にお茶を2つとお茶菓子を持ってきてくれた。


「米さんありがとう!」


私の隣に米さんが座ってお茶を飲み始めた。


「慣れたかい?この仕事。」


ゆっくり私に聞いた。


「うん。最初は怖かったけど…ここに来る人達は皆優しくしてくれたし…今はちゃんと楽しくできてる!」


笑って米さんに言って、お茶を飲んだ。


「……薫が居なくなってもう随分経つけど、あの2人…一体どこで何してんだろうね~。せっかく桜を取り戻したってのに。」


お煎餅を取り、小さく砕きながら言った。


「薫は人一倍優しいし…人一倍努力家だもん。きっと今のままじゃ何かが足りないんだよ。本当に何やらしても中途半端にしない所は一切変わってない。今こうやって考えてると…見た目はすごい変わってたけど、内面は昔の薫のままだってわかったの!

だからきっと…何かを見つけるまで帰ってこないよ!そういう人だもん。薫って。」


私は笑って言った。



「寂しくないかい?」


心配そうに米さんが私に聞いた。



「全然大丈夫!むしろ私が寂しがってるからなんて理由で帰ってきたら…フッてやるわ!」



私は米さんに笑って言った。



薫。


心配しなくていいよ?



薫が好きなようにすればいいの。



私はいつでも薫を見守ってるからね。



私の薬指にはまってある銀色に光る指輪を見てそう思った。



薫…愛してるよ…。