戦いから3ヶ月後―…。



―涼風と唯香―


私達は有名な企業の社長を護っていて、仕事が終わり、家の前まで送ってもらった。

私達が車を降りると社長も降りてきた。



「では今日で期日ですので…依頼料150万円お支払いお願いしますね。」


私は社長に笑顔を振り撒いて言った。


唯香は呆れた顔で私を見ていた。


「いや~…寂しくなるね~!君達は優秀だし、美人だし…また頼んでもいいかな??」


私のお尻を触って言う。


扇子で触っている手を叩いた。


「仕事の相談ならいつでもお話聞きます。た・だ・し…セクハラは無しですよ?今回は目を瞑りますけど…次はした瞬間殺しますからね?」


社長は怯えながら私に現金を渡して車に乗り込んだ。


「では…またの相談お待ちしておりま~す!」


笑顔で言うと、社長は車を飛ばした。



「全く…。あの社長さん…私達のことイヤらしい目でずっと見てたよ?たいした危険も無かったし…私達をキャバ嬢か何かと勘違いしてたんじゃないの?」


唯香が怒った表情で私に言った。


「別にいいじゃない。それでお金もらえたんだし…一石二鳥よ。危険が無いなら無いでいいじゃない!さて…今日は飲むわよ!」


部屋の鍵を差してオートロックを解除して、マンションの中に入り、エレベーターのボタンを押した。


「そういえば…カオルンと優君…今頃どこに居るんだろうね。」


唯香が寂しそうに言った。


薫と優君はあの戦いの後に姿を消していた。


私達に何も言わず、桜ちゃんも何も知らされてなかった。



「きっとどこかで生きてるわ。心配するだけ損よ。」


私は笑って言った。


「そうだよね!またひょっこり帰ってくるか!」


唯香も笑った。