始末屋

―それから2週間後―





「はぁ~~……あぁ‥。」


アクビをしてベッドから起き上がった。


頭を掻いて少しぼーっとした。


変な夢見たから寝覚めが悪いな。


もう1回寝ようかな。


今日は仕事……めんどくさいから休みにしよう。


どうせ誰も来ないだろ。


俺はベッドに寝転んでまた目を閉じる。



「薫~!」


下から優の声が聞こえてくる。


知らない。

無視だ無視。


今日は休みたいんだよ。



階段を上がってくる音がして、ドアが開いた。



「か~お~る~!今日買い物行くんでしょ?もう秋になるよ?服ないんでしょ?食べ物もないよ?タバコも買うんでしょ?電化せい「うるせぇ!」


俺はベッドから起き上がった。


「買い物なんかいつでも行けるだろ。別に今日にこだわらなくていいんだよ。」



タバコをくわえて火をつけた。


「それこの前も言ってたよ?休みがいつかもわかんない仕事してんだから早く行って終わらせようよ!」


俺の体を揺らす優。


「…理恵に連絡してこい。車出してくれるかもしれないからな。」


「はいは~い!」


優は部屋から出て行った。



めんどくさい奴…。


買い物くらいであんなにはしゃいじゃって。



俺は下に降りてシャワーを浴びた。