……桜…。
俺は立ち上がって無限埋葬を握りしめた。
「桜……。ごめんな…?せめて…その魂だけでも…解放してやる。」
そう言うとデスアビスはまた高笑いをする。
『来なさいよ薫!♪私も…本気出してあげるからさ~。首切り紅堕羅…血時雨。』
デスアビスは真っ赤に染まった2本のナイフを出した。
『許して薫♪聖水無くなっちゃったけど…愛した人との殺し合い…ちゃんと楽しませてあげるからさ!』
ブチッ…!
「デス…アビスーー!!!」
俺はデスアビスに斬りかかった。
『その顔…今までで一番かっこいいわよ?』
ナイフで刃を受け流し、俺に斬りかかった。
手元を蹴って軌道をずらし、顔面を殴り飛ばした。
『怖い怖い♪感情的になるのはよくないんじゃないの?』
笑いながら言うデスアビス。
俺は無限埋葬をしまった。
「死神の双剣…悪鬼羅刹!!」
悪鬼羅刹を出してデスアビスに斬りかかった。
デスアビスは斬撃を簡単に避けていく。
『フフッ♪さっきの方が動きがよかったわ♪』
ドスッ!
腹にナイフが突き刺さった。
『もう終わらせちゃおうっと♪』
デスアビスは目の前から消え、次元を移動して俺を刺していく…。
ドスッ!
「ガハッ…!」
脇腹にナイフが刺さった。
『感情的になって…まともに戦えてなかったわ。あんたのスゴい所って冷静な所だったのに♪全くいい所出せなかったわね?♪
最後に何か言うことはあるかしら?外のお仲間に伝えてあげるわ♪』
デスアビスは笑って言った。
「…さよなら…。」
俺は小さく呟いた。
『さよなら…ね。しっかり伝えてあげる♪皆どんな顔をするかしらね?♪』
バシャアッ!!
