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ピッ‥。
「もしも~し。何だよ‥ポイズンか。どしたの?」
俺は物陰に隠れて電話に出た。
「大丈夫だっての!たかだかニュースになったくらいで心配するなって!"神隠し"ってことになってるなら俺の存在なんて出る訳ないでしょ?」
物陰から人が通るのを待っていた。
裏路地に伝わる独特な空気がそうさせるのか、なかなか人が通らなくてイライラしてきた。
「あんたこそ人の心配してる場合じゃないんじゃないの~?まぁ、俺は余裕でノルマはクリアできるよ。………わかってるって…全ては『SAKURA』様の為だ。」
男が通ってきて、俺のイライラは解消された。
「じゃ‥あんたも頑張れよ。」
そう言って電話を切った。
何がSAKURA様の為だよ。
親指と中指を立てて男に向ける。
「な‥何だお前‥何‥な‥ギャァァァッ!!」
人を殺して金が貰える。
それだけで俺は幸せなんだよ。
「魂は吸収した。また新しい死体ができたな。ハッハッハッハッ…!はぁ…最っ高だね~!」
