始末屋




あぁ~あ。


俺は知らねぇから。


―『薫。あのカス…どうやら楽に死にたくないらしい。嫌って程見せてやりな。この俺様の力を。破壊の悪魔王の恐ろしさをな?』―


アビルの怒りが俺にも伝わってくる。


「まぁ…気に入らないのは俺も同じだ。とことん殺ってやるか。」


鎌を回して振りかぶり、鎌に闇を纏った。



「まだこの武器には慣れてない。手加減する必要もないが…避けるつもりならしっかり避けろよ?じゃねぇと…一瞬で死ぬぞ。」


そう言うとヒアは笑う。


「破壊斬技(はかいざんぎ)…鴉(からす)!!」


鎌を振ると纏っていた闇が黒い鳥の形に変わり、ヒアに向かっていく。


『シードガード。』


ヒアの前にさっきの木が生え、斬撃を防ぐ。


「甘いな…バカが。」


黒い鳥は簡単に木を破壊してヒアに襲いかかった。


『グハァッ!!』


斬撃をもろにくらい、体中が血だらけになっていた。


「鴉は狙った者は逃がさない。そこに障害があろうがな。その斬撃を防ぐならそれ相応の力で相殺するのが正解だ。」


『こんな力…。デスアビルにあったのか…?信じられん…!』


ヒアは地面に手をつけた。


『奴を食い殺せ…。シードライオン!!』


地面から葉が生い茂った大きなライオンが現れる。


『死ね!!』


ライオンが大きな口を開け、俺に向かってくる。


「絶望の輪廻。」


鎌に闇を纏い、ライオンを一閃した。


「…この程度か?」


ヒアは実力の差を感じたのか、顔が焦りに満ちていく。


『お前の実力は…SAKURAに聞いていた…。なのに…それを遥かに上回っている…。』


タバコをくわえて火をつけた。



「どんな風に聞いたかは知らないが…俺の実力を計ること自体間違えだ。あいつの恨みや憎しみを抱えて…俺は日々強くなっている。まして…今日そいつを倒せるチャンスが来た。俺の実力もそれだけで上がってんだよ。」


煙を吐いて言った。