始末屋



フィズは鉈を振りかぶり、斬りかかってきた。


手元を持って止め、フィズに斬りかかった。


しゃがんで避け、僕の足下を蹴って転かす。


『死になさい。』


鉈を降り下ろす。


転がって避け、フィズから距離を取った。


『よく逃げる坊やだこと。』


手を僕にかざすと、氷が足下を凍らせて動けなくなった。


『これでゲームセットね!』


フィズは笑って僕に斬りかかる。


鉈を避け、フィズに斬りかかった。


剣を鉈で受け止め、腹に蹴りを入れる。


「ガハッ!」


さっきの傷が…。


動けない僕の顔面や腹を殴り続け、最後に鉈で体を斬った。



『ゲーム開始からそんなに時間経ってないのに。つまんない坊や。』


僕の首に鉈を当てるフィズ。


『貴方は私には勝てなかった。仲間達にもそう伝えといてあげるわ!』


油断したのを見て眼帯を取り、幻魔眼を発動させた。


フィズの体に黒い大蛇が巻き付く幻を見せた。


『ぐっ…!こ…こんな…物…!!』


蛇を凍らせようとするが幻なので凍らない。


フィズの顔に焦りが見え始めた。


「どんなに頑張っても…その蛇は凍らないよ。切り札は…最後に切るから切り札なんだよね…?薫…。」


傷の痛みと寒さで意識が朦朧としてくる。


最後の力を振り絞り、フィズに手をかざした。



「僕は武器で戦うのいまいち好きじゃないんだよね。だからいつも考えてるんだ。どうしたら敵を一撃で殺せるかね。

その創造した技を創れるのが僕の能力。
そして今から出す技が…君を殺す最悪の技だよ。たっぷり堪能してね?♪」