『アイスガーデン』
フィズが手を広げると、教室内が凍り始める。
しばらくすると教室内は凍りついた。
『氷の世界へようこそ。貴方は生きてられるかしら?』
そう言うと、地面から氷柱が飛び出してきた。
「なっ…!」
すぐに後ろに下がって氷柱を避けた。
『まだまだ♪ここは氷の世界…つまりは私の世界よ?』
フィズが手を上げると、僕の周りに氷柱が出てきて僕を囲んだ。
『アイスサンドイッチ!』
氷柱が一斉に襲いかかる。
羽を生やし、飛び上がって氷柱を避けた。
ドスッ!
「カハッ…!」
氷柱が腹に突き刺さり、地面に落ちた。
『さっきの攻撃は…空中に誘い込む為のフェイクだったの。貴方なら避けてくれると信じてたからね♪』
フィズは笑って言う。
油断した…。
完全に避けるので頭一杯だった…。
立ち上がって手をフィズにかざした。
「魂喰らいの鎌…黒月…。」
教室内に無数の鎌の刃が浮かび上がる。
「もう怒ったもんね…。ここから反撃だよ!」
鎌を操り、フィズに鎌が襲いかかる。
だが、フィズの周りに氷の盾が浮かび上がって鎌が防がれてしまう。
なら…。
人差し指で上を指す。
すると、鎌はフィズの真上から襲いかかる。
『甘いわね。』
フィズを氷のドームが包み込み、鎌の刃を防いだ。
ちっ…。
さすがにあっさり倒れてくれないか…。
手を合わせると鎌の刃が繋がっていき、大きな剣に変わった。
「それごと壊せばいいだけだ!」
フィズに手をかざすと、剣がドームを壊した。
そこにはフィズの姿が無かった。
どこに行った…。
気配を探ってみるが、何も感じない。
本当に消えた?
ドスッ!!
えっ?
僕の腹にまた氷柱が刺さっていた。