由莉恵……。


今までよく戦ってくれました…。


ゆっくり休みなさい。


次に生まれ変わる時は、戦いなどしなくていい…普通の女の子として過ごして下さい。


私は…それだけを願います。



『弱き人間は死ぬが運命。それをいちいち憂いているとは…人間とは大変な生き物ですね。』


ギルは笑いながら言った。


「確かに…人間は弱き生き物です。貴方達悪魔とは寿命も強さも遥かに下の生き物ですよ。

だからこそ…貴方達にはわからない輝きが人間にはあるんです。貴方達にはわからない強さが人間にはある。貴方は私の思いを理解できないでしょう…。」


ガチャッ!


ジャキッ!


「兄貴…。」


二朗が心配そうに私を見つめる。


「私も貴方の考えなど理解できません。ですが…あまり人間をナメないで頂きたい。貴方達のような存在に蹂躙される程…私達人間は弱くありません。

…貴方を殺してそれを証明してみせましょう。」



『ならば見せてもらいましょうか。人間の力を!!』


ギルは私に向かってくる。


一発…。


一発当たれば私の勝ちだ。



それまでは…攻撃を避け続ける!!


ギルの攻撃を必死に避けていった。



『避けるだけなら誰でもできますよ!それが貴殿の強さですか!?』


斬りかかりながら言う。



今だ…。


ジャキッ!


右手に持っている白い銃をギルに突き付けた。


「終わりです。」






ザンッ!!


「ぐぁぁぁぁ~~っ!!!」


『右腕…頂きました。』



銃を持っていた右腕は尻尾の剣により斬られた。



「兄貴!!!」


ダンダンッ!!


『なっ?!』


左に持っていた黒い銃を撃ち、ギルの腹に当てた。