始末屋


私は……


何て愚かしく…弱き人間なんでしょうか。


ポタ…ポタ…ポタポタ…


バタッ…。



これ以上罪を増やし…生きていく価値など私にあるでしょうか…。


……答えて下さいよ…。



「由莉恵…!由莉恵…!!」


由莉恵は盾になり、ギルの攻撃から私を守った。



私は由莉恵を膝に乗せた。


「勝手な真似をして…!死んではいけませんよ…?貴方には…もっと私の役に立ってもらわないと困ります…!生きて下さい…!」


由莉恵の体から大量の血が流れ出るのを感じた。


「…も…申し訳…ありません…。で…も…史朗…様に死なれ…ては…多くのいら…依頼人の方々…や…二朗…様…が…悲しんで…しまい…ます…!わ…私は…いい…で…す…。私…1人…が消え…たって…だ…れも…悲しま…ないです…から…。」


私を見て由莉恵が必死に言葉を吐き出す。


「悲しむに決まってるじゃないですか…。貴方も私の大切な人です。無くてはならない存在なんです…。だから…生きていて下さい…。」


由莉恵の手を握ってあげた。


「…ゴフッ…!ゴホッ!…史朗…様…最後に薫…に伝えて…ほしい…ことが…あります…。


貴方…に出会えて…傷を…治して…くれ…た時から…薫を…好き…でし…た…と…。」


私の手を握りしめ、由莉恵が微笑みを浮かべて言う。


「そんな素敵な言葉…。貴方自身で伝えないと意味がありませんよ…。生きて薫さんに言ってあげなさい…。きっと喜んでくれるはずです…。」



涙を堪え、由莉恵に笑って言ってあげた。


「そう…ですね…。私も…生きて…伝えない……と……。」


握られている手に力が無くなり、由莉恵は静かに息を引き取った。



『茶番劇は終わりましたか?次は貴殿の番だ!』