―史朗―
ギルの速さに翻弄され、なかなか銃の狙いが定めない。
『どうしました?貴殿の本気はその程度ですか?』
ギルは剣で私に斬りかかる。
後ろに下がって避けた。
『遅い。』
すでにギルは後ろに立っていて、剣を振りかぶっていた。
体を回して銃を突き付けて引き金を引く。
だが一瞬で目の前から消えた。
このスピードは…少し厄介ですね…。
『剣神の怒り(けんしんのいかり)。』
真下から剣が出てきて、私の腕や腹や足に突き刺さる。
「ぐっ…!」
後ろに下がって刺さった剣を抜いた。
『人間1人の力など所詮その程度です。私達のような存在に勝つことなどできないんですよ。もう諦めてはどうですか?貴殿は私相手にもう充分頑張りましたよ。勝てなくてもしょうがないと…貴殿の仲間達も納得するでしょう。』
ギルは私に近付いて言った。
「仲間…?私が信じているのはここに居る人間だけです。あとは仕事上付き合っている人達ですよ。ここに居る仲間は…私が諦めて貴方に殺されることなど決して望みません。洞窟に行った方々も…私達がここを護ると信じて置いて行ったんです。
仕事の失敗は私にとって恥以外の何物でもない。仕事もできてない人間に…なぜ充分頑張ったと称賛するんですか?
私は決して諦めません。自分の為にも…私を信じている者の為にも…貴方を殺します!!」
ギルに銃を向けた。
これで…終わらせる…。
「龍暗光弓(りゅうあんこうきゅう)!!」
白と黒のレーザービームが交わり、龍の形に変わってギルに襲いかかった。
