賢一が帰って、俺はソファーに寝転んでテレビを見ていた。



『続いてのニュースです。隣町の深奈多(みなた)市で神隠しが相次いでいるようです。』



どこもかしこも物騒なもんだ。


扇杜は放火‥深奈多は神隠しか…。



俺達が1つの事件を潰しても、またどこかで何かが起きる。



結果的には何も意味がないのかもしれない。



だが、俺達の仕事は依頼人が来ればどんな仕事でも引き受けなきゃならない。



今回の仕事は大変だったが…






次の仕事も大変なことになりそうだ。



俺はタバコを吸いながらそう思っていた。




第2章~焼死殺人犯~


―完―