始末屋

―唯香―


『お前…誰?』


悪魔が驚いた顔で私を見て言う。


「護り屋『†LADY CROSS†』のNO.2。

姓は富田…名は唯香。通り名は『魔性の色香』。始末屋、荒西薫の依頼により…遅ればせながら馳せ参ず。」


薙刀を悪魔に向けて言った。


「お…お前…。始末屋の…仲間…か?」


ゴリラみたいな男が地面に倒れたまま私に聞く。


「さっき言ったでしょ?あんた耳ついてる?」


私は嘲笑って言った。


『ギラ…女殺さない。お前らが殺せ。』


ギラの周りに悪魔が続々と近付いてくる。


「なかなか紳士的じゃない。でも…そんな下級悪魔じゃ私は殺せないわよ?」


私は笑って言った。


『女は弱い。これで殺せる。』


ギラが私に手を向けると、悪魔が私に向かってきた。


「ラブフェロモン。」


悪魔は私のフェロモンを感じ取り、動きが止まる。


「お利口さん♪居るべき場所に帰りなさい。」


そう言うと、悪魔達は門に向かって飛んでいく。


『悪魔に何をした?』


ギラが私に聞く。


「私の能力で退場させただけよ。あとはあんただけね。さっさと来なさい。」


薙刀を回してギラに向けた。


「あいつの…力は…お前みたいな女じゃ…太刀打ちできないぞ…?」


ゴリラが私に言う。


「力に力で対抗してどうすんのよゴリラ男。そこで黙って見てな。女には女の戦い方があるのよ。」


私は薙刀を持ってギラに斬りかかった。


『女は邪魔!!』


ギラは薙刀を掴み、私に殴りかかってくる。


拳を受け流してギラを転かした。


「倒れちゃってどうしたの?」


笑ってギラに言った。


『うぉ~!!!』


ギラは私に殴りかかる。


その度に拳を全て避け、足元を蹴ってまたギラを転かした。


「ごめんなさいね~。足元がお留守だったんでつい。」


ギラの表情が怒りに満ちていく。


『…ギラをバカにするな!!』


またギラが殴りかかってきた。


拳を避け、その勢いを利用して一本背負いをした。