始末屋


『ぐぅっ!!!』


ギラは炎の熊を受け止める。


今のまま行けばこいつは倒せる。


兄貴が戦っている悪魔よりは弱いな。



『うぅっ…!お前…嫌い…!嫌い…!嫌い…!早く死ねぇ~~!!!!!』


耳をつんざくような声でギラが叫びを上げた。


炎の熊を掻き消し、姿が変わり始める。


体が漆黒に染まり、大きな羽を広げ、長い尻尾が現れる。



『殺す!!!』


ギラは羽を羽ばたかせ、こっちに向かってくる。



拳を構え、ギラの体を受け止めた。



なっ…?!


さっきとは比べ物にならないくらい…力が強くなってやがる…!


『死ね!!』


尻尾を上げ、それを俺に叩きつけて吹き飛ばす。



「ガハッ…!」


『鋼の鉄槌!!!』



腕が大きなハンマーに変わり、俺に向かって降り下ろす。



ガキンッ!!


グローブでハンマーを受け止めた。



『鋼の鉄槌…囮(おとり)。』


ギラは俺の腹を蹴り飛ばした。



「ゴハッ…!」


俺は血を吐いた。


内臓…やられたな…。


『お前力強い。でも人間の中でだけ。ギラには勝てない。』


ハンマーを振り上げる。


『もぐら叩き。お前が死ぬまで…攻撃止めない。』


俺に向かってハンマーを降り下ろす。



冗談じゃねぇ…。
こんな所で死ねるか!!


ハンマーを避けていく。


だが、段々ギラのスピードが早くなっていった。



ドスンッ!!


地面が揺れ、態勢が崩された。



マズい…!


『これで終わり!!』


俺に向かってハンマーが降り下ろされた。


「ガッ…!がぁっ…!」


俺は衝撃に堪えきれず、地面に倒れた。


『さよなら。』


ギラはハンマーを振り上げる。


反撃…できねぇ…。


俺は目を閉じた。


フワッ…。


ガッ…ダァンッ…!!


甘い香りが鼻を刺激し、目を開けると薙刀を持った女が立っていた。