―二朗―
晴…。
俺は晴の瞼を閉じさせた。
兄貴が戦ってる。
俺も戦わないとな…。
悲しむのはその後だ。
『はぁ~!!』
声が聞こえ、後ろを振り返るとさっきの大男が俺に殴りかかっていた。
「うらぁ!!」
俺は拳を受け止めた。
『ギラの拳止めた。お前力強いな~』
「ギラ?それがお前の名前か…!」
こいつの拳…力が強い…!
『そうだよ~。』
俺は一旦ギラから距離を取った。
「俺は野上 二朗だ。」
ギラに向かって構えて言った。
『名前なんか覚えない。お前はすぐにギラに殺されるんだから。』
俺を指差して言った。
「俺を舐めるなよ?」
俺はギラに殴りかかる。
ギラは頭を掻き、アクビをしていた。
舐めやがって…。
力を込めて腹を殴った。
「ぐぁっ…!」
ギラの腹は鋼の色に染まり、信じられないくらい硬くなっていた。
『ギラの能力。身体を鋼に変えれる。お前の拳なんて効かない。最強の盾。』
ちっ…!
悪魔ってのはめんどくさいな…。
どうする…。
どうやってあいつの体にダメージを入れるか…。
鋼ってのは拳で破壊できるのか?
「ごちゃごちゃ考えるのは性に合わん!お前の体…粉々に砕いてやる!!」
力を込めて殴りかかった。
『無駄なのに。』
腹に向かって殴りかかる。
顔面は鋼に変わってないな…。
そのまま腹を殴るフリをして、顔面を思い切り蹴り飛ばした。
『ぐへぇっ!』
ギラは地面に倒れ込む。
だが…この攻撃はもう使えないな…。
魔具の能力も当てにならん。
ここから…どうやって戦おうか。
