始末屋

この威圧感…。
晴と由莉恵では戦えるレベルではない…。


私ですらこれ程恐怖を感じているというのに…。



『ギラにはわからないだろう。私にはわかる。』


長髪の男が大柄の男に言った。


まだ距離はありますね…。


「晴…由莉恵…。貴方達は…」



ザシュッ!!



振り返って2人の方を見て言うと、横から何かが通りすぎ晴の体を斬った。


斬り口は深く、かろうじて上半身と下半身が繋がっている状態でゆっくり地面に倒れた。


『輝かしい散り様だ。私にはわかる。』


長髪の男が手についた血を舐める。


「晴!!!」


二朗が晴の方に行く。


私も二朗について行った。


「晴!晴…!!」


由莉恵が晴を揺さぶりながら言う。


「じっ…!じろ…う…さ…。お…」


晴は口をパクパクさせ、そのまま息を引き取った。


「晴…。……許さない!!」


由莉恵はトンファーを構え、男に殴りかかる。


私は由莉恵を抱えて男から距離を離し、弾を装填した。


「白の結界。」


由莉恵の周りに3発銃弾を撃った。


すると地面が光り、ピラミッド型の結界ができた。


「史朗様!!なぜ戦わせてくれないんですか!!」


結界を叩きながら由莉恵が言った。


「相手をよく見なさい。貴女はあれと戦えるレベルではありません。戦いが終わるまでそこに居なさい。これ以上…私の部下を殺させたくないんです…。」


「史朗様……。」



私は弾を装填し、晴を殺した男に銃を向けた。


「貴方に名があるなら聞いておきますよ。」


『私は悪魔族のギル。貴殿の名は?』


ギルが笑いながら聞く。


「野上 史朗です。よく覚えておきなさい。貴方を…地獄に落とす人の名前なんですから。」



私がそう言うとギルは高笑いをした。