始末屋


紅葉…。
兄ちゃんに少しだけ力を貸してな?


集中して力を陰怒雷に向けて流す。


『今度は何をするつもり?』


イラナスは笑いながら言う。


「お前を倒す技を出す。」


俺は笑って言った。


『アラナスの技で私を倒せるかしら?』


宝剣を俺に向けて言った。


「アラナスの技やない。俺が作り出した技や。」


バチバチィッ…!!


雷が陰怒雷に集まる。



「秋紅龍麗雷(しゅうくりゅうれいらい)…。」


バチバチィッ!!


雷が紅葉色の龍に姿を変えた。


『なっ…?!』


『グォォォォッ~~!!!』


龍が咆哮する。


「秋紅龍麗雷は俺が作り出した技。大切な妹をイメージして…それこそ何年も懸けて作り出した最強の技。お前に破れるんやったら破いてみろや。俺の妹はおっかないで?」


龍がイラナスの方に向かう。


『こんな技…!!』


黒い雷を龍に当てるが、びくともせずにイラナスに襲いかかり、尻尾を巻き付ける。


「俺の技はアラナス程優しないで?やれ。秋紅龍麗雷。」


龍に雷が集まり、大きく咆哮を上げて放電した。


『ギャアアアアッ!!!』


更に龍はイラナスを地面に叩きつけ、自分の姿を雷に変え、イラナスに襲いかかった。



バチバチィッ!!


『ぐぁぁぁぁっ…あ…あぁ…!』


龍は俺の方に戻り、姿を消す。


辺りは焦げ痕でいっぱいになった。


俺は倒れているイラナスに近付いた。


「結末なんて予期せぬ方向に向かう物や。俺の…勝ちや。」


『私は…!』


鞘をイラナスの腹に当てて立ち上がり、背を向けて歩き始めた。


『私は…負けない…!』


振り向くと、イラナスが宝剣で斬りかかってきていた。


「お前の…」


刀を鞘に戻していく。


「負けや。」


キンッ!


『ぐぅっ…!あぁっ…あ"ぁ~!!!』


イラナスの口から雷の龍が出てきて天に昇る。


「雷龍昇天。恨むなら…あんたの罪を恨めや。」


イラナスは地面に倒れ、立ち上がらなくなった。