始末屋


『まだわからないのかしら?お前では私に勝つことはできない。』


イラナスが笑って言う。


「お前倒さな…薫はんの道が開けん。お前倒さな…死んだ紅葉が浮かばれへんのや…。」


俺は刀を構えた。


『そっか!そんなに死にたいなら…早く殺してあげなきゃね~。』


宝剣に黒い雷が集まる。


『死ね。』


イラナスは斬りかかってくる。


斬撃をしゃがんで避け、居合いの態勢に入った。


「全てを破壊せよ。雷の刃よ。」


刀を逆手に持ち変えた。


「去(い)ねや。斬鬼雷々!!」


刀を抜き、イラナスを斬った。



だがイラナスの体は雷に変わり、俺に襲いかかった。


「ぐぁぁぁっ…!!」


体中に痛みと痺れが走った。


ドスッ…!



『斬鬼雷々ね~。態勢に入るまではよかったけど…わざわざ逆手に持ち変えたから分身作りやすかったわ。』


後ろから宝剣で刺されていた。


反応が早すぎる…。


イラナスは俺を蹴って宝剣を抜いた。


『斬鬼雷々っていうのは…』


また一瞬で俺の目の前に来た。


『こう使うのよ。』


えっ…?


今斬られたんか…?



ブシュウッ…!


いつの間にか体と両腕と両足を斬られていた。


なっ…?!


『お前…センスないわ。』



届かへん…!


本当に同じ力なんか…?!



紅葉…あかんわ…。


もう斬られすぎて血が足りん…。



―『楓…!!あの技は…イラナスも知らない技です…!』―


あの…技…?





あぁ…!


俺はその技を思い出した。



「うっ…!おらぁ!!」


痛みを堪えて立ち上がった。


『しつこいわね~!まだやられたいの?』


俺は陰怒雷をイラナスに向けた。