始末屋


まだ死ねん…。


ここで死ねば…薫はんの道が閉ざされてまう。


俺1人の問題やない!!


『さようなら。』


イラナスは宝剣を降り下ろす。


転がって避け、気合いを入れて立ち上がった。



『立つのね。でも…無理しない方がいいわよ?死ぬっていう結末は変わらないんだから。』


イラナスがバカにしたように笑う。


「お前は予言者か。結末なんか最後までわからんわ。」


陰怒雷を向けて言った。


『迅雷全てを焦土と化す。』


次は最迅凶雷かい…!


タイミングを見計らい、宝剣を刀で受け止めた。


「アホか…。俺も使う技やからタイミングくらいわかるわい。」


俺は笑って言った。


するとイラナスはニヤリと笑う。


『未熟者めが。』



ザンッ!!


えっ…?


目で捕らえられない速さで俺の体を斬った。


『逃げてみなさい。この力からね。』


宝剣を地面に刺す。


この技は真下や…!!


後ろに下がって雷の柱による攻撃を防いだ。



『私の雷からは逃れられない。未熟者のお前と一緒の技と思わないでね?』


バチバチィッ…!


俺の真下から黒い雷の柱が襲いかかった。


「がぁぁぁぁ~~っ…!!」


…そうか…。


こいつの雷は敵を追尾する…。


どこに逃げようが敵を捕らえる…って…ことかい…。



地面に倒れ込んだ。



こいつ…強い…。


俺の技と同じはずやのに…威力が全く違う。


『お前と私は同じ力であって同じ物ではない。実力の差がわかったかな?』


グサッ…!


「ぐぅっ…!」


俺の脇腹に宝剣が刺さった。


『つまり…アラナスの技は私には効かない。相手が悪かったね。』



負けられへん…。


俺は…負けられへんのや…。


力を入れて立ち上がった。