始末屋



「確かに『善』だけではどうにもならん。でも人間は思わぬ事態が起これば手を取り合って生きることができる。例えその場だけでも人は助け合える。政治家がどうとか知るかいな!俺には興味も関心もない。とっくに諦めとるわ。

それに俺の世界はそんな広範囲の世界やない。自分が手の届く範囲の世界しか俺は知らん。この手が届く範囲の世界では…例えメリットが無くても動こうと思える。

今俺がこの場に立っていること。それが答えや。」


俺は笑って言った。


『戯れ言を…。ならば見せてもらおう!お前の言う『善』の力をね!!』


黒い雷がイラナスの手元に集まり、中国にありそうな細い宝剣を形成した。


『邪雷剣…破雷空鴉(じゃらいけん…ばらくあ)。』


剣を振ると刀身が出てきた。


「雷神刀…陰怒雷。」


手元に雷を集め、陰怒雷を形成する。


『私の『悪』が勝つか…お前の『善』が勝つか…見物だな?』


宝剣を俺に向けて言う。


「ご託はいいからかかって来んかい。」



イラナスは俺に斬りかかってくる。


刀を抜き、鞘で宝剣を受け止めて押し、イラナスに斬りかかった。


宝剣で受け止め、俺に蹴りかかる。


鞘で蹴りを受け、腹を蹴って距離を離した。


『…黒雷斬(こくらいざん)。』


黒い雷の斬撃が向かってくる。


「雷鳥の囀り!」


雷の斬撃を出し、相殺させた。


『電光石火。』


イラナスが一瞬で目の前に来た。


ヤバい!
反応しきれん…!


『雷爪一閃。』


体を斬られ、イラナスは宝剣を地面に刺した。



すると落雷が俺に降り注ぐ。



「ぐぁぁぁっ…!!」


俺は膝から崩れ落ちた。


この技…こんな威力あるんか…。


『少し本気を出してしまったわ。大人気なかったわね。』



イラナスが笑って言って、宝剣を振りかぶる。