始末屋

私は箱に近づいた。


『成功するもん!!僕天才だから!!』


ベイビークラウンは剣を振りかぶる。


「最後に言うことはあるかしら?」


私は笑って言った。


『ドアを開けてくれ!!俺は…まだ死にたくないんだ!』


「やっぱりつまんない奴。あんたは所詮ここまでの存在。もういいわよ。」


そう言って箱から離れた。


『ジャジャ~ン!じゃあ殺るね?』


『まっ…待て…!!』


バラクアの制止を無視し、ベイビークラウンが箱を3つに斬った。


すると箱から血が吹き出し、ベイビークラウンは血に濡れた。


『あぁ~あ…。また失敗しちゃった~。』


ベイビークラウンは手についた血を舐めながら言う。


「いいのよ?また練習させてあげるわ。」


私は笑って言った。


『本当に?!じゃあ僕帰るね!!』


そう言ってベイビークラウンは風と共に消えた。


後ろを見ると、来た時のような闇が広がっていた。



私も帰るか。


闇に向かって歩き始めた。


「ずっと待たせてごめんな。」


後ろから敦史の声が聞こえ、抱きしめられた。


「…もういいわよ。」


私は敦史の腕を握った。


「約束破ってごめんな…?辛い道を歩ませてごめんな…?」


敦史の声に涙が混じる。


「いいよ…?自分で決めた道だから…。心配しないで…。でも…」


私は敦史の方に振り返って抱きついた。


「別れだけ…ちゃんとして…?じゃないと私…前に進めないよ…。」


そう言うと、私を少し引き離してゆっくり顔を近付けた。


私も目を閉じて、唇を重ねた。



「さよなら。元気で居ろよ?幸せになれよ?」


敦史は涙を堪えて笑う。


「…うん…!ちゃんと…幸せになるね…!」


私は堪えきれずに涙を流した。


すると、敦史は私を闇の方に向けて背中を押した。


「あとは皆に涙拭いてもらえ。元気でな。愛してるよ。」


そう言って敦史は目の前から消えた。



私は涙を拭いて闇の中に入った。



バイバイ…敦史…。