『いいのか?お前は利用されているんだぞ?』
「もう迷わない。利用されてたって構わない。私だって…利用させてもらってる。あいつらと居たら楽しいの。それだけで充分よ。
烈っっ風!!!」
力を込めて突風を吹かせた。
バラクアは吹き飛ばされる。
『愚かな生き物だ。そんな絆が何を生む?お前に利益があるのか?』
「利益ならあるわ!お金でも絶対買えない…大切な物をくれるから!」
バラクアは着地して私に手をかざす。
『ウインドナイフ!』
「鎌鼬!!」
風の刃を鎌鼬で相殺させた。
『お前の言う大切な物とは何だ!』
「私の為の言葉と…私に向けられる笑顔や悲しみ。どれも私自身を成長させてくれる糧になる。そんな物…どれだけお金を持っていようが換金できないでしょ?私の幸せなんかより全然価値があるわ!
確かに…デスアビスには彼氏も腕も奪われた。だけど…それは桜ちゃんに罪がある訳じゃない。私が殺したいのはデスアビス。桜ちゃんじゃない!
だからその為の道を…あんたを倒して開けさせてもらう!」
扇をバラクアに向けた。
『なるほど。どうやら戦って死ぬのを求めているらしいな。
邪風扇(じゃふうせん)。』
バラクアの手元に黒い扇子が出てきた。
『勝てると思っているのか?だとすればそれは驕りだ。俺は女に殺される程弱くはない。』
私はその言葉を聞いて笑ってしまった。
「そんな台詞…もう何回聞いてるかわかんないわ。早くかかってきなさい。」
そう言うと、扇子を振りかぶった。
『邪風扇よ…奴を切り刻め。』
さっきよりも凄まじい風の刃が吹き荒れた。
如月を広げてガードするが、それを越えて私の服を切り刻む。
バラクアは攻撃を止めずに、ずっと風の刃を出す。
反撃する暇もない…。
どうしようかな~…。
