始末屋

―涼風―




「全く…胸くそ悪い場所ね…。」


私がたどり着いたのは、最後に敦史と待ち合わせた場所だった。


これも…あの悪魔が仕掛けたことか。



どこまで挑発すれば気が済むんだろう。


あんな奴の封印を解く為に…敦史は…。



拳を強く握りしめた。



『お前が敵?』


肩を叩かれ振り向いた。


「あっ…敦…史…?」


振り向いた先に居たのは紛れもなく敦史だった。


『ん?そうだけど?変な奴。』


敦史は笑って言った。


「敦史…!」


私は敦史に抱きついた。


「会いたかった…!敦史…!」


敦史との再会にただ涙を流した。


『あぁ…ごめん。』


ドスッ…!


私のお腹にナイフが突き刺さった。



『俺は『バラクア』。中山 敦史という人間の体を借りている風使いの悪魔だ。』



悪魔……。


ナイフを抜き、バラクアから距離を取った。


「許さない…。もう敦史は死んでるのよ!?死んだ者を戦わせるの?!」


私がそう言うと、バラクアは笑った。


『死んでる奴の体だろ?再利用してやってんだから感謝してもらいたいね!』



こいつ…許せない…!


扇子を広げ、仕込みナイフを出した。


「それ以上…敦史をバカにしないで!」


『バカにしないでって…お前嬉しそうにしてたじゃねぇか。何なら抱いてやろうか?この体なら悪くないだろ?』



私はバラクアに向かって仕込みナイフを投げた。


バラクアはナイフを避ける。


その隙にバラクアに近付き、顔面を肘で殴り飛ばした。


『手厳しいな~。』


私は仕込みナイフを投げた。


バラクアは後ろに下がって避ける。


「その顔で私を見るな…。その声で話しかけるな…。さっさと目の前から消えなさい!!」


扇子を振り、鎌鼬を起こした。


バラクアは手をかざし、鎌鼬を相殺する。


『そんなに怒んな。たっぷり遊んでやるからよ。』


そう言ってバラクアは笑った。